橋下徹氏の本から読む、上手すぎるプレゼンとイメージ戦略。

Book 学習・自己啓発

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最近なにかと話題の大阪維新の会代表で、現大阪市長、橋下徹氏。

彼と堺屋太一氏の共著「体制維新~大阪都~」を読み終えた感想など。

大阪都、というキーワードを巧みに使いながら、
既存の行政システムの改革、地方分権、大阪府と大阪市の二重行政の解消などについての主張が主なテーマ。
自らのビジョンを実現するための手段としての大阪都化。

言葉の定義がひとつひとつかなり明確なので、とても読みやすくて、一度読んだだけでしっかり理解できます。

また市長や知事(=政治家)と、役人(本の中では、行政マンという言葉で表現されています)の役割や立場の違いについても、
独自の言い回しで、理路整然と語っています。

大阪都とこれからの維新の会の政治的な方向性はさておき。

デザイン解放戦線的には、橋下氏の政策・政治手腕について、ではなく、
違った角度から本書の内容を紹介したいと思います。

元々は弁護士であり、司法試験は、文系の最高峰とも言えますから、
言葉の使い方が上手いなぁというのがひとつ。

わかりやすいキーワードを連呼して、ビジョンを焼き付けさせる。

大阪都
政治マネジメント
権力闘争
行政マン

こんなフレーズを上手く使って、現状の問題点と解決方法を非常に簡単に提示しています。

先を見越した人心掌握術

上手いなーと思ったのは、読者の対象を市民と限定していないところ。

大阪市、大阪府の公務員、中央政府の役人、メディアに対して、批判しつつも
一方的なダメ出しはしていません。

あくまで悪いのはシステムであり、新しいやり方さえ持ち込めれば、
そこで働くひとに対しての能力については、
「よくやってくれています」、「優秀です」、「プロです」と持ち上げています。
大阪府、大阪市の職員にしてみれば、自分たちのトップに著作のなかで持ち上げられれば、悪い気はしません。
それどころか、意気に感じる人は多いと思います。

ぶれないイメージ戦略

橋本氏の一人称は、「僕」。
さらっと下ろしたヘアースタイルに、人のよさそうな童顔。
この感じだと、かなり強い主張をしても相手に威圧感を与えません。

本書の中でも、意味を調べないと分からないような専門用語はほぼ見当たりません。
説明が必要なキーワードに関しては、その場で分かるように説明しています。

またインタビューなどでも、途中で区切りことなく、しっかり最後まで応える。

こういった今までの政治家の印象とは大きく違った部分も、上手さを感じます。
しかもそれがあざとく感じさせないのは、もしかしたら大きな括りでのイメージ戦略にハマっているのか・・・本当の本物なのか、
それはまだ判断できません。

でも重要なのは、この本を読むと、なんとなく正しいことを言っているナーと思わされてしまっているところ。

政治的な意見は抜きにして、非常によく考えられたプレゼンテーションだと思いました。
そちら側をデザイン解放戦線的には、採用させて頂きたいと思います。

変えるべきは、システムと意識。

いま色々と問題になっている事の多くが、旧来からのシステムが現在の状況に合っていないことに由来している、という事は多くの人が感じていると思います。
ただ何をどう変えればいいのかは、立場や意見によって変わるので、全ての人の満足を得ることは、きっと不可能。

そのなかで、どういった方向に向かって行くことが、将来的にプラスになっていくのか?

目先にばかりとらわれずに変革を起こしていくには、少しぐらい強引でも強力なリーダーシップを持った人間が必要なんだと思います。

 

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